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東彼杵について〜長崎最大の茶産地

長崎のお茶の約60%を生産する長崎で最大の茶産地、東彼杵町。
東彼杵町は、長崎県の中央に位置し、多良山系の山々から大村湾の静かな海に続く南西向きの斜面に位置しています。

そのため多くの茶畑から美しく静かな海をながめることができます。
山々は、最高峰の虚空蔵山(標高608m)など、山が険しく、美しい滝がたくさんあります。

東彼杵町は、江戸時代にクジラの交易で栄えた町でもあります。
今での鯨をあつかうお店がいくつかあり、町のいたるところで鯨のまーくをみることができます。東彼杵町に行けばホエールウォッチングができるの!?と思うかもしれませんが、残念ながら大村湾には鯨はいません。でもスナメリ(イルカの一種)はいます。

お茶、茶畑、茶農家
東彼杵町は人口8000人の小さな町。
約300世帯の茶農家が町内に点在する400ヘクタールの茶畑でお茶を栽培しています。年間400トンの茶葉を生産し、その生産量は長崎県内の茶生産量の60%にあたります。

茶畑は、海の側から、急峻な山の中まで、町中に広がっています。多くの茶畑から海を眺めることができ、ミネラルたっぷりの海風を茶葉は吸い込んで成長します。

東彼杵町の歴史とお茶
東彼杵町の歴史はとても古く、縄文時代(3000年以上前)にはすでに人が定住を始めていたようです。町の真ん中には、ひさご塚古墳と呼ばれている古墳があり、この古墳は5世紀頃に作られたと言われています。

また東彼杵町の名前の由来となっている「そのぎ」という名称は、8世紀に編纂された肥前国風土記の中にもその名称があります。

東彼杵町のお茶の歴史は、その起源ははっきりと残っていません。しかし14世紀頃にはすでに始まっており、江戸時代(400年前〜)には大村藩により茶の生産が推奨されていました。

お茶の特徴
東彼杵町のお茶の特徴は、生産されるお茶のほぼ全てが玉緑茶であることです。
しかも深蒸し製法で作られるため、鮮やかな緑色の水色(お茶の浸出液)が特徴です。この玉緑茶は、日本茶の中で2%程度しか流通していない非常に珍しいお茶です。近年、この玉緑茶に対する評価が高まっており、玉緑茶はさまざまな賞を受賞しています。

東彼杵町とお茶の未来
近年、東彼杵町の魅力は高まっており、その証拠に移住者が全国各地から集まっています。

また2018年、碾茶(抹茶の原料)の製茶場も東彼杵町に設立され、数世紀ぶりに抹茶の生産が長崎で始まりました。

今後の展開が見逃せないですね。

参考資料
肥前国風土記