長崎県最大の茶産地・東彼杵町のお茶は、「そのぎ茶」と呼ばれています。
東彼杵町のお茶の歴史は、15世紀にさかのぼりますが、「そのぎ茶」という名称を明確に使うようになってきたのは、それほど昔ではないようです。
今から30年以上前の1987年、そのぎ茶振興協議会が発足し、そのぎ茶を振興してゆこうという活動が始まりました。
もちろんそれ以前からもそのぎ茶という名称は使われていたのかもしれません。
しかし現在でもそうですが、長崎県産のお茶の大半が「うれしの茶」として流通しています。
そのぎ茶振興協議会が発足した背景には、宅急便をはじめとした流通革命が全国を席巻したことや政府が翌年1988年からふるさと創生事業を開始するなど、地域ブランドの確立機運が全国的に高まっていたこともあると思われます。
その後、そのぎ茶は、2003年に内閣総理大臣賞の受賞を皮切りに数々の賞を受賞することになります。
そのぎ茶の特徴は、深蒸しの玉緑茶であるということがまず第一に挙げられます。
深蒸しの玉緑茶は、お茶の水色(浸出液の色)が鮮やかな深緑色であり、精揉工程がないために香りがはっきりしていて、さわやかです。
またほうじ茶なども玉緑茶の選別工程で出る茎を主に使った「棒ほうじ茶」であるや玄米茶も玉緑茶と炒り玄米が使われていることなども特徴として挙げられます。
まだまだ全国的には知られていない(もちろん世界では知る人ぞ知る)そのぎ茶ですが、世界で勝負できるだけの品質と魅力にあふれるお茶であることはまちがいありません。きっとこれから世界中のお茶好きに知られる名前になるでしょう。
そのぎ茶の10年後が楽しみなところです。